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夜這い*R-18
*睡眠姦
「あっ、あっ、あっ、あっ、………」
たった一人だけのために用意された部屋に聞いたこともない声が響く。
誰の声? 自身に問いかけるが答えは返ってこない。
「紗希ちゃんここがええん? もっと突いたるな」
耳の側で色を含んだ熱っぽい声が鼓膜を犯してゆく。
「あ、つむ…………」
やめて。止めて。そう思って彼を睨み付けても、彼はにい、と笑って私の眼にキスを落とすだけだ。
痛みを伴う律動と共に聞いたこともない声が漏れる。
誰の声? ーーこの声は私の声だ。
「俺が一生大事にしたるからな? だから、」
ーー好きって言って。
切なげにこちらに視線をやる男の目には恐怖が宿っている気がする。
どうして、こんなことするの。どうして、私なの。
乾いた頬にまた一筋新たな涙が流れた。
◇
稲荷崎高校男子バレーボール部にはマネージャーがいる。長谷部紗希。高校2年生。データ分析を得意とし、対戦校の情報取得や戦術予測に一足かっているチームの支えとなるような存在で監督の信頼も厚い。普段は必要最低限の会話しかないけれども、データをとるために選手を見る視線やとったデータと睨み合いをする長谷部の鋭い視線を宮侑は気に入っていた。といっても長谷部があまり話すほうの人間ではないため挨拶と事務的な会話以外の交流がないのだが。「もっと紗希ちゃんと話したい」と同輩に溢すと、「いや、これ以上は無理やろ」と返ってくる。それでも侑は紗希の選手の体の芯まで見通すような視線を気に入っていたし、もっと自分を視界に写してほしいと思っていた。
そんな矢先。そんな矢先だった。天恵が訪れたのは。
夏。合宿。侑たちは今日も今日とて県外の多くの高校と練習試合を重ねていた。とはいえ相手も全国レベル。なかなか勝ちはもらえない。侑は先ほどの対戦校とのセットアップに違和感を覚えていた。
(なんかしっくりけえへんかったんだよなあ……)
相手に促されるがまま、ボールを運んでいたというか。
あの違和感の正体はなんだったのだろう。マネージャーの長谷部なら客観的なデータを元になにかアドバイスをくれるかもしれない。そう思い侑は一人、紗希のいる部屋へと向かったのだった。
夜の建物は暗く、携帯の明かりなしでは暗闇に呑まれてしまいそうだった。
<紗希ちゃん、今日の試合について訊きたいことあるやけどそっち行って良い?>
<良いけど早く来てね。寝ちゃうよ>
こんなやりとりをしたのが30分前。思ったよりも行くのが遅くなってしまった。紗希に申し訳なさを感じつつ、部屋へ向かう。
「紗希ちゃん? 侑やけど」
3回ノックするも返事はない。離席しているのだろうか。
今どこにいるのかとメッセージを送っても返事はない。
「紗希ちゃん? 入るで」
部屋に入るとそこには布団に入った彩希の姿があった。
「紗希ちゃん? ああ、寝てもうたか……」
体を紗希と向き合うように横にし、布団の中を覗きこむと目を閉じ規則正しく呼吸をする紗希がいた。
(………………)
改めて紗希を眺める。こんなに近くで彼女の顔を見るのは初めてだ。決め細かな肌は陶磁のように白く、まつげは逆さまつげだが、長い。呼吸を紡ぐ口は薄桃色で小さい。
すうすう息をする紗希へ向ける視線を下にやる。Tシャツとショートパンツからは白い手足がすらりと伸びている。
そっと紗希の腕を握る。手首は細く、侑の指が一周して余ってしまう。手は小さいが白く、指が長い。切り揃えられた爪の形も長く美しい。
二の腕に指を伸ばす。やはり白いそれは適度な形をもち、ふにふにしていて気持ちが良い。たしか二の腕は胸の固さと同じだったな、と侑は思い返し、ゆっくりと二の腕を揉みしだく。
(やわっこいな)
腕でこんなにも柔らかいのなら、本物の胸はどうなんだろう。微かな疑問と共に視線は上下する胸に移る。
(いやあかん。さすがにそれはあかんやろ)
上下する双丘は、身長平均以下紗希のものにしたら、大きい。
「ん………」
小さな声を上げて身じろぎをすれば丘に谷間ができる。脚もすべすべで適度に丸みがついている。筋肉でできた自分たちのそれとは違うものに思えた。
大きい胸、白い肌、丸みのある体。己のもつどれとも違う体は侑の興味を惹き付けた。
もっと触っても良いだろうか。
まずは唇。薄桃色のそれはふにふにと弾力をもつ。触るたびにくぐもった声が漏れるのもおもしろい。そして次にそっと指を首筋に這わせ胸を触る。くにくにと手の中で形を変えるそれは、確かに二の腕の感触と似ている。途中胸を触るうちにふふ、と紗希が声も漏らすものだから、こちらもつい小さく笑ってしまう。笑ったついでに唇をふさげば、きゅ、と己の腕を掴んでくるのだからかわいいものだ。
唇を食むのを止め、口を犯してみる。歯列をなぞり歯の間に舌をすべりこませる。もごもごと動く紗希の舌と己のそれを絡めてみたり、吸ったりしたりする。紗希のくぐもった声と水音だけが鳴り響く。
胸を揉む手を下ろし、腰に這わせ、尻を撫で、脚を触りまわす。内腿も触るたびに体をびくつかせる様子がかわいらしい。
「あっ、うぅん………」
もどかしげな声を上げ、股に添えた手を挟んでくる紗希のに侑は妙な高揚感を覚えた。
ーー血潮が体に巡るのを感じる。
侑はごくりと唾を飲む。視線の先の白い太ももは温い熱をもって侑の手を温めている。
ちょっとだけやん。ちょっとだけやんなあ。
罪悪感を食った好奇心と下心が彩希の体を犯し始めた。
執拗に服の下から双丘を柔らかく揉みしだきながら秘所に軽く触れてみる。
悩ましげな声を上げながら身をよじる紗希を見て侑は思う。
これ、いけるんちゃうか?
目の前の紗希は相変わらず眠っているが、僅かに腰を浮かせ、秘所を触れば微かに嬌声をあげる。
そっけないとは言わないが、普段必要最低限の会話しかしない紗希の印象は、淡白。顔は整っている方だと思うが、いかんせん会話が少なく、人柄の判断材料が少ないのだ。
白い肌に毛先が波のようにうねった黒髪、眼鏡越しの黒目がちな目は一重のわりに大きく見える。試合を見つめる視線も、選手にアドバイスを送る視線も、どれも真摯だ。真面目で堅物。だが顔は悪くない。それが長谷部紗希の印象。
もっと紗希を知りたい。もっと仲良くなりたい。
だからええやん。
そっと女の服を脱がす手が紗希を犯してゆく。
感度が良いとはこういうことをいうのだろうか。侑は体中をまさぐるように触っていたが、最初は違和感を覚えるような声を上げていた紗希もだんだんとかわいらしい声を上げるようになってきた。
(そろそろいけるんちゃいかなあ………)
そっと密壺をなぞればそこは微かに湿っている。
もう少し慣らした方が良いだろうか。しかし自身を象徴するそれは早く中へ入りたいと主張するばかりだ。
(紗希ちゃん処女やったら痛いやろうしな……)
なにか、潤滑剤になる物を。そう思って視線をさ迷わせると枕の上方にハンドクリームが見える。
侑はハンドクリームを拝借し、紗希の秘所にたっぷりと塗りたくる。にちゃ、と音をたてたそこに自身をあてがう。
きつく閉じられたそこをゆっくりと開ける快感はなんとも言い難いものだった。
結合部から流れ出る血に紗希の未通を確信したと共に締め付けに苦笑する。
頃合いを見て中で動き始めるが、紗希は苦痛の声を上げるだけだった。
そんなときだった。
「あ、つむ……?」
紗希が目を覚ました。
下腹部に強い痛みが走る。そして中に圧迫感がある。なんだろう。なんだろう痛い。
ガンガン体の奥をつく痛みに目を開けるとそこには侑がいた。
「あ、つむ……?」
なにこれ。なにこれ。侑が、裸で、私の上に乗っている。
「ややややややや嫌。侑なに!?!?!?」
「あ。起きたん? いきなり動くと痛いで」
ーーだから大人しくしとって。
そう言って侑はキスを落とした。意味がわからない。怖い。
ゆっくりと中で律動は始める侑。侑のそれが、中で、ゆっくりと私を犯すのがわかる。気持ち悪い。怖いのに、声が出せない。動けない。
引きつった悲鳴が喉をつんざく。
「気持ち良かったら声出してな?」
まるで子供に言い聞かせるように甘い声で私に話しかける侑。違う。気持ち良くなんてない。怖いの。やめて。犯さないで。そんな声は形になることなかった。せめてもの抵抗で侑の腕を叩くが、侑に微笑まれて終わりだ。
「い"っ、あっ、うぅん………」
紗希は痛みを伴っていた律動が、次第とどこか甘みを持ってきたのを感じた。
声なんて出してはいけない。そう思っているのに律動に合わせて出る声は聞いたこともないような甘い声だ。
「紗希ちゃんここがええん? いっぱい突いたるな」
侑は低く甘ったるい声を出しながら私の顔を撫でる。
いや、やめて。良くなんてない。気持ち悪い。
それでも奥を疲れると子壺が甘く痺れるのがわかる。それが嫌で嫌で涙を流した。
「紗希ちゃん泣かんといて。ええ子やから」
涙にキスを落とす侑が妬ましい。
「侑、なんで、こんなことするの………」
消え入りそうな声で呟いたそれは侑に聞こえていただろうか。
「そんなの好きに決まっとるからやんか」
好かれてるから、寝込みを襲われても当然といわんばかりの態度に紗希は戦慄した。
好かれてるから、勝手に身を汚されたのか。
屈辱的な事実に視界が歪むのがわかる。
「そんな泣かんでええやん。これから紗希ちゃんの初めてぜーんぶ俺がもろうて、俺が一生面倒みたる」
そう言って侑は紗希の涙の痕にキスを残した。
キスは絶望の味がした。
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ツイッターで睡眠姦をおねむセックスと言っていたのに萌えたため。
全然エロくない。
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